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母の誕生日
日本に帰国したとき一番物足りなさを感じるのが、母の不在。
今日は母の誕生日。
92歳になる筈だ。
私は母が100歳を迎えるのを漠然とだが、信じていた。
だから、90歳のバースデーカードも100歳のそれも、用意していた。
だが、この2枚のカードは使われなかった。
80歳の母の誕生日に、80本の紅薔薇を贈ったのが、今も鮮やかに思い出される。
母が逝ったのは2003年の10月。85歳だった。
意外なくらい早く、しかもあっけなかった。けれど、母にとっては、多分、あの逝きかたは、悪くなかった。
「絶対、延命措置だけはしてくれるな」と常日頃言っていた母だから、
医師の言う、「おそらくご本人は、何の痛みも無く、あっと云う間の亡くなり方だったと思いますよ」は、母の希望通りだったに違いない。
晩年、母の口癖は、
「あんたは本当に親孝行だね、あたしは大した親じゃなかったのに」だった。
私はいつも、
「なんとまあ子孝行な親だこと」と言ったものだった。
お互い、自立して、自由で、それぞれの生活を楽しんで、週に一度くらい、一緒に食事したり、お茶したり、女同士の会話を交わしたり、、。
欲を言えば、今も尚、母とお茶飲み話ができたらどんなにいいだろう。
あれもこれも話したい。
聞いてみたかったことが、まだあったような、、。
母の愛したピアノは、あのときのまま、私の日本の住まいに、静かに佇んでいる。
今日もご縁を頂いてありがとうございました。
!VAYA CON DIOS!
あなたに幸あれ♪
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