活字の誘惑 > 女性の目ア・ラ・カルト〜赤旗しんぶん国際欄キューバ


2005年1月 絵画も芸術的に主張して

キューバの街中では壁に絵が描かれているのをよく見かけます。
公共施設には絵画や彫刻が飾られ、個人の家でも絵を飾っている人が多いです。
音楽やダンスが生活に溶け込んでいるように、美術も生活の場に欠かせないようです。
中でも主張をもった絵は強烈です。
ハバナのマレコン海岸にある米国事務所を取り囲むように、大きな壁画の数々が掛けられています。
ビルの窓に吊るされた絵は、米国事務所代表者のケイソンの肖像画に,
「(ケイソン)どれが人権?」と問いかけ、彼の答えが,
「人々の上に直接爆弾を落とすよ」という痛烈なセリフ入りです。
ケイソンという名前をスペイン語の「クアル ソン(どれが)」に、「デレチョ」は「人権」と「直接」と両方の意味があるので、それらをもじった言葉遊びです。
米国はキューバを40年以上も経済封鎖し、スイスの人権委員会では「キューバに人権がないから批判を」と他国をも巻き込もうとしているなど、キューバにとっては米国の覇権的やり方はアイロニーの的なのでしょう。
また、詩人が尊敬されているこの国では、詩的な表現や言葉を自在に繰る、機知に富んだ言い回しが豊富です。イラクの捕虜をモンタージュした上に「ファシスト」と赤字で書き、そこに「メイド・イン・USA」。それらの壁画を観光客が見に来たり、写真に撮ったりしています。
ハバナだけでなく,地方でも集会の多いキューバですが、その舞台にはいつも画家たちの描いた壁画が飾られ、歌やダンスが行われています。
政治的な行事が、芸術的でセンスの良い楽しい娯楽も兼ねているのがラテン人らしいところでしょう。そこではプロもアマも活躍しています。



 

今日もご縁を頂いてありがとうございました。
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