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「魅力的だ」記者はつぶやいた〜反貧困ネットたすけあい

ここは青山のお洒落なカフェの地下にあるミュージック・バー。
バーテンたちは外国人(って言い方はなんだそりゃ!)。
「ハーイ!何語で話したらいいの? 英語?」と話しかける私に、
「日本語」と彼らは答えた(ほっとしたー)。
訊くと、
ドイツやニュージーランドからのワーキングホリデーらしい、日本が面白いからって。
だが、彼らは午前2時まで働いていると言う。
「長時間労働じゃない?」と訊いても、彼らは顔を見合わせるだけ。
「仕事が終わると2時? どうやって帰るの? 日本は夜中、電車は動いてないのに?」と言う私に、
「仕事の後は遊びに行くから」と、
予想に反して、ドイツ人は東からの人だった。
貧困とは無縁の彼らかも。

照明を落とした薄暗い中、DJが流れ、ソファに椅子に、止まり木に、飲みものと駄弁りに、思い思いのゆったりした時が感じられ、、
入り口前の壁にはドキュメントな映像が流されている。

“反貧困ネットたすけあい“の総会が短時間・簡潔に済むと、またDJタイム。

反貧困ネットとは、今、日本社会が直面しているあらゆる問題が、病根としてこの社会システムにあることを告発し、人と人とがつながり、生きる力を作り出していくネット。

たすけあいは、今、目の前で生きる道を断たれて途方にくれている人を、とにかく助けよう、万一のために備えよう、という自立した自前の互助組織。

素晴らしいのはスタッフのキャラと粋な雰囲気。
「きょうは、まったりと過ごしてください」と、代表運営委員というと硬く聞えるが、素顔は優しく素敵な、ビール片手の湯浅誠さん。

見るからに頼もしく安心感を与える、笑うとちょっと可愛い(と感じるのは私だから?)事務局長の、川添誠さん。

何故かおふたりとも、誠さん。
“誠実”が歩いているようなお人柄、名は体を現すとはこのことか。

受付から司会、なんとなく動き回っているスタッフのあったかいまったりした雰囲気が、嬉しい。

ワインやビールを呑みながら、聴いた内容はスゴイこと。
派遣や労働現場の当事者たちの話は、(企業名もはっきり)想像を超えて凄まじい。
「ホントかよ?!」「騙しじゃないか!」
驚きの声があがる。

豪華なゲストたちのトークは、反貧困に、ペンで、映像で、告発し続ける、良心のジャーナリストたち。本音が語られ、裏話も交え、拍手喝さい。
(これって、正規の料金払ったら、高いだろうな〜)
ちなみにこの入場料:
1ドリンク付き、500円(追加ドリンク300円、終わり頃200円に)

人と人が繋がることで、情報が手に入る、真実が解る、展望が見えてくる、勇気が、希望が湧いてくる。
新しい何かが始まっているように感じる。
素晴らしい。
ここに、日本の未来への希望がある。

取材に来ていた日本経済新聞社の記者がしきりにつぶやいていた、
「魅力がある、魅力的だ、、」
隣席の私に話しかけてきた彼の眼に力が漲っている、
「こんなことはかつてなかったですよ、日本にはなかったことだ、これはムーヴだ」
彼の最後の言葉に思わず頷いた、
「これは“革命”に繋がる、、」


終えて外に出ると、土砂降り大雨の中、若者たちの興奮冷めやらぬ傘が続いていた。
               2009年6月


☆今年の「反貧困たすけあいネットワーク」総会の報告は:
http://d.hatena.ne.jp:80/tasukeai-net/20100615



今日もご縁を頂いてありがとうございました。
!VAYA CON DIOS!
あなたに幸あれ♪

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2006年12月3日キューバ、ハバナにて
「魅力的だ」記者はつぶやいた〜反貧困ネットたすけあい
ハバナの公園画家PRADO