戯れ書き > 2006年12月3日キューバ、ハバナにて
“グランマ号上陸50周年記念とフィデルの80歳の誕生日を祝う集会とパレード”
朝6時に起きて、革命広場へ行った。
もちろんこの到着時間は遅すぎ、演壇の前を陣取りたい人は、前日の夜中から来ている筈。広場へは入れず、行進が始まるまで、ものすごい人の中で待った。
これも面白かった。キューバ人は待ち時間も楽しんでしまうから、なんたってラテン人。
昔のキューバ人の騎馬隊、マチェテ隊の騎馬に続き、実物大のグランマ号のレプリカ、当時グランマ号を操縦したその人が乗ってパレード、に、ビックリ!
この人は、第二次世界大戦でナチスの潜水艦を撃沈させ米国から勲章を受けた人だそうだ。
その後、フィデルたちのキューバ革命に参加し、グランマ号を操縦してキューバ上陸を成功させたのだ。
あの、たった8人乗りの小さなグランマ号に82人も乗せて、嵐の海を乗り切った豪傑。
80歳くらいと思われる今でも、船の上にすっくと立って敬礼している姿は、革命の戦士を髣髴とさせカッコいい。
シエラマエストラ山脈のゲリラ戦を戦って、今も健在というわけだ。
こういう人たちを見ると、革命の息吹を肌で感じるような、ぞくぞくする感激を味わう。
現代の戦車やミサイル、軍隊などなどもパレードしたのだが、日本でこんな戦争の道具を見たら、鳥肌が立つほどぞっとするだろうのに、ここではどういうわけか、私はなにかしら安心な気持ちと、守られている安堵感みたいなものを感じていた。
張りのある力強いラウールのスピーチに、みんなと一緒にキューバ国旗を振って呼応した。ジェット機の編成も飛んで、大変な盛り上がりだった。
この集会に間に合うため日本から戻ってきたわけだが、
この1週間、キューバ中で行われた様々な行事には参加できず、ちょっと残念。
フィデルを敬愛する画家グアジャサミンの展覧会は開催中なので、これから見に行く。
今ハバナには、フィデルを敬愛する世界からの人々が集まっている。
82カ国、1500人を超える、著名人たちだ。
コロンビアのノーベル文学賞作家ガルシア・マルケスやフランスの映画俳優ジャラール・ドパルデューたちも参加している。フィデルの親しい友人でもある。
もちろん、ボリビアの大統領エボ・モラレスや、16年ぶりに返り咲いたニカラグアの大統領ダニエル・オルテガたちもお祝いに駆けつけ、集会にもすばらしい笑顔で参加していた。
キューバ人たちの熱気は、いつもよりテンションが高く、それはそれは大変なもので、革命広場をみんなに混じって行進して行ったときには、頭がクラクラするようだった。人々が自発的にシュプレヒコールするのだ、あっちこっちから。
「自由のキューバ万歳!」
「フィデル万歳!ラウール万歳!」
「キューバ人よ、前進しよう!」
「祖国か死か!」「我らは勝利する!」
フィデルと祖国への愛の言葉や尊厳を、手書きのプラカード(ダンボールの切れ端とか)に書いて、誇らしく掲げている彼らを見ていると、涙が出そうだった。
今回のパレードほど、このプラカードが多かったことはない。
みんなの気持ちが痛いほど伝わり、感動した。
その内容は、
“50年後もグランマ!”
“ありがとう!フィデル”
“フィデル、我々は君を愛している!”
(キューバの国民が、国の最高指導者をファーストネームで呼ぶのも素敵だ。「あなた」と言わず「君」と呼びかけるのもいい)
“80歳おめでとう!もっともっと生きてフィデル!”
“愛はキューバとフィデルに!“
“自由のキューバ万歳!“
“フィデル万歳! ラウール万歳!” “革命万歳!”
“自由と独立ほど尊いものはない”
“常に、革命なのだ“
“革命、それは私!”
(このフレーズには羨ましいような感動を覚えた)
革命とフィデルへのオマージュを、ぎっしりと紙に書いて持っている人もたくさんいる、まるでラブレターのように。
広場には、マルクス、エンゲルス、レーニン、シモン・ボリーバルなどなど、世界の革命家と、
キューバのカルロス・マニュエル・デ・セスペデス、ホセ・マルティ、アントニオ・マセオ、チェ・ゲバラ、カミーロ・シエンフエゴス、、、の肖像画が飾られ、
背後のチェの写真が映えて、革命広場はいっそう革命的な雰囲気に溢れていた。
元気・勇気・やる気が、500%くらいアップしたような気分、充溢感。
身体中に、血液と氣のエネルギーが満ちたような、活気をもらった。
(2006年12月3日キューバ、ハバナにて)
今日もご縁を頂いてありがとうございました。
!VAYA CON DIOS!
あなたに幸あれ♪
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