自分語り > 序章 緑の島


遥か眼下に緑の島が見えた。

なんて美しい緑なのだろう。

その緑の色はどう表現したらいいのかわからない、例えようも無い美しさ、
豊かな美しさを湛えている。

先ほどから見ている眼下の海は、青、群青、濃い緑、地平線の方へ
薄いブルーが広がって輝いている、南国の海だ。

この底知れぬ深さを思わせる海に囲まれて、その緑の島は現れた。

機は一瞬、静寂に包まれた。時間が止まったように感じた。

未知の国へ、旅のときめきが、胸にいっぱい溢れてきた。

ラテンアメリカ国際映画祭に参加する私たちのグループは、
キューバのハバナ、ホセ・マルティ空港に降り立った。

12月なのに、“常夏”と聞いていたキューバは、なるほど暑い。
だが、この暑い国で、私の新たな人生が始まろうと、誰が予測しえただろうか。


今日もご縁を頂いてありがとうございました。
!VAYA CON DIOS!
あなたに幸あれ♪


自分語り 記事

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◆序章 緑の島
◆幼年時代
◆第2章 自我の芽生え